制販倫 講演・研修会
2022年06月01日
☆令和4年度の制販倫主催「第16回 青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会」は新型コロナウィルス感染に鑑みて、中止となりました。
過去の講演・研修会はこちらからご覧頂けます。
第14回 制販倫 主催(令和元年度)
「青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会」の開催
講演・研修会次第 令和元年7月5日(金)
ホテルメトロポリタン 3階富士の間
第1部 講演・研修会 午後2時00分
来賓・講師・制販倫役員の紹介
主催者挨拶
一般社団法人 日本映像制作・販売倫理機構 理事長 西村忠治
講演「子どもの問題と大人の責任」
元 東京都副知事
認定NPO法人 おやじ日本 理事長
竹花 豊 氏
講演「ネットのリスクと子どもたち」
警視庁少年育成課 管理官
藤井 貢 氏
第2部 懇親会 午後4時30分
主催者あいさつ
一般社団法人 日本映像制作・販売倫理機構 理事長 西村忠治
日本映像制作・販売倫理機構理事長の西村でございます。
開会に当たりまして、主催者を代表いたしまして一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、私ども制販倫の主催によります「青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会」のご案内を差し上げましたところ、公私ともに大変ご多忙の中、日本市民安全学会会長・石附様、内閣府から久保宮様、東京都都民安全推進本部から濱村様、そして東京防犯協会連合会からは爪坂様のご臨席を賜わるとともに、多くの官公庁や防犯協会・母の会などから,青少年の健全育成に深くかかわっておられる方々のご参加を賜わり、本会がこのように盛大に開催できますことに、衷心より厚くお礼申し上げます。
この講演・研修会は、内閣府の主唱により、警察庁はじめ各省庁、都道府県、及び市区町村等が参加して、毎年7月に実施されます「青少年の非行・被害防止全国強調月間」に呼応して開催しているものでございまして、今年で14回目を迎えることができました。
これも平素から暖かいご指導を賜わっております内閣府や警察庁、東京都、警視庁、並びに防犯協会など、多くの関係機関・団体、そして会員企業をはじめとする業界関係の皆様のご支援やご協力によるものでございまして、改めまして衷心より厚くお礼申し上げます。
特に、警視庁には、毎回、少年育成課から講師の先生を派遣して頂いておりまして、重ねて深く感謝申し上げます。
さて、我が国におきましては、少子高齢化が急速に進行する中で、青少年の非行そのものは減少しておりますが、人口比から見ますと依然高い水準にあり、また、児童虐待や子供の性被害が年々増加を続けるなど、私たちがより一層真剣に取り組むべき大きな課題となっております。
警察庁によりますと、昨年1年間、児童虐待で警察から児童相談所に通告された児童数は8万人を超え、増加の傾向に歯止めがかからない状況にあります。特に、虐待によって死亡した児童は36人にも上っており、中でも、今年1月、千葉県野田市において、小学4年生の栗原心愛さんが、両親によって食事もろくに与えられずに暴行などの虐待を受けて短い一生を終えてしまった事件や、昨年3月、東京・目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが、やはり両親から満足に食事を与えられず、継父からの暴行などの虐待で幼い命が奪われた事件は何とも痛ましい事件でした。
このような事態を受けまして、文科省では、虐待事案で学校や教育委員会がとるべき対応の手引きを公開したほか、先月の19日には、親による子供への体罰を禁止し、児童相談所の体制強化などを盛り込んだ「児童虐待防止法」と「児童福祉法」の改正法が国会で成立しております。
また、子供の性被害では、児童ポルノの検挙件数・検挙人員及び被害児童数が、いずれも過去最多となっております。
被害態様別では、児童が自ら撮影した画像に伴う被害が4割以上を占めて最も多く、次いで盗撮、児童買春・淫行などとなっております。
児童買春事件等はやや減少傾向がみられますが、依然として高い数値を示しており、油断を許さない状況となっております。
これら性被害の現状を見ますと、急速な情報化の進展によるスマートフォンやSNSなどの普及が、青少年を取り巻く環境を大きく変化させ、これらを利用した児童ポルノや児童買春事犯による児童の性被害が多発している状況にあります。
東京都の発表によりますと、スマートフォンや携帯電話を利用する都内の小学校低学年児童の約2割が、SNSやメールでのトラブルを経験していたことが明らかとなっております。
こうした状況を受けまして、東京都教育委員会では、「SNS東京ルール」を改訂して、フィルタリングの設定や、自画撮り画像を送らない・拡散しないことなどのルールの浸透を図り、トラブル防止を図ることとしております。
いつの世にあっても、次の時代を託する青少年の健全な育成は、国家・国民に課せられた重要な責務であり、我々大人の一人一人が、目配り、気配り、心配りを利かせながら社会全体で青少年の非行や被害防止に努めていかなければなりません。
本日は、元東京都副知事の竹花様、そして警視庁少年育成課の藤井様に、青少年を取り巻く諸問題についてご講演いただくことといたしております。本日の講演・研修会が、その一助となれば幸いでございます。
私ども制販倫は、自主規制団体として、青少年を有害情報から守るために、青少年にとって有害な図書や映像を「売らない」「貸さない」「見せない」の三原則を推進し、青少年の健全育成に関わる関係機関や団体と連携しながら、青少年の健全育成に努めてまいりたいと考えております。関係者の方々には、引き続きご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本日ご参会の皆様のご健勝、ご多幸を祈念いたしまして、私のご挨拶とさせていただきます。
本日は、まことにありがとうございます。