第16回 青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会
令和7年7月8日、令和7年度 制販倫主催「第16回 青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会」が池袋ホテルメトロポリタンで開催されました。
本講演・研修会は、内閣府、警察庁など関係官庁が合同で実施する「青少年の被害・非行防止全国強調月間」に呼応し、青少年を取り巻く現状や社会情勢等について講演を通じて研修を行い、もって業界の健全な発展と青少年の健全育成・非行防止等に寄与することを目的として毎年実施しているものです。
こども家庭庁成育局、東京都都民安全総合対策本部担当部署の方々を来賓に迎え、池袋・目白・城東警察署及び防犯協会、母の会、少年補導員をはじめ各ボランティア団体の方々及び業界関係者(参加者約380名)に対する講演・研修会(講師 元消費者庁長官、前日本司法支援センター理事長、現日本赤十字社常任理事の板東久美子氏、警視庁生活安全部少年育成課管理官福島晴美氏)を開催して、本月間の広報啓発に務めました。
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講演・研修会における理事長挨拶
ただ今、ご紹介を賜りました「一般社団法人 日本映像制作・販売倫理機構」理事長の西村でございます。
主催者を代表いたしましてご挨拶を申し上げます。
本日は、「第16回 青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会」へ、公私ともにご多忙の中、第80代警視総監の井上様、日本市民安全学会の石附様、内閣府の三浦様、東京都・都民安全総合対策本部の岡田様、東京防犯協会連合会の上垣内様、ほか、多くの官公庁や地元防犯協会などから、青少年の健全育成に深くかかわっておられる方々のご参加を賜り、本会が盛大に開催されますことを、心から感謝申し上げます。
この講演・研修会は、内閣府の主唱により、警察庁はじめ各省庁、都道府県等が参加して、毎年7月に実施されます「青少年の被害・非行防止全国強調月間」に呼応し、その協賛団体として開催しているものでございます。
コロナ禍のため、一時期は開催を控えておりましたが、昨年は5年ぶりに開催し、本年も引き続き第16回目を迎えることができました。
これもひとえに警視庁をはじめ多くの関係機関・団体そして会員企業や業界関係者の皆様のご支援ご協力の賜物であり、厚く御礼申し上げます。
本日は、永年にわたり文部科学省において、また、内閣府・男女共同参画局 局長、消費者庁長官というご要職を歴任された板東様、
今後の日本社会が進むべき道などについて、ご講演をいたくことになり、心から感謝を申し上げる次第であります。
また、第二部においては、警視庁少年育成課の福島様から、少年非行の実態などについて、ご講演いただけることになりました。
本研修会が、有意義なものとなることを確信しているところでございます。
さて、我が国におきましては、少子高齢化の進行、インターネットの利用拡大等が、青少年を取り巻く環境に大きく影響を及ぼしております。
青少年の非行情勢は、刑法犯少年の検挙人員が、戦後最少だった令和3年から3年連続して増加しているほか、SNS等で犯罪実行者を募集する「闇バイト」に応募した青少年が、
組織的犯罪に加担させられるなど、大きな社会問題となっております。
また、被害の面では、スマートフォンやSNS等を通じて、面識のない児童と悪意ある大人との間で接点が生じ、それが性犯罪等の被害につながる事例も見られております。
近年は被害者が小学生に及ぶなど、極めて憂慮すべき状況にあります。
情報が氾濫する中、大人にとっては娯楽となる情報も、青少年にとっては有害となるものもあり、我々大人が責任をもって青少年に有害となる情報の遮断に努めていくことが肝要であります。
次代を担う青少年の健全な育成は、社会全体で真剣に取り組むべき課題であることは言うまでもありません。
私ども制販倫は、第三者的な自主規制団体として、青少年を有害情報から守るため、青少年にとって有害な情報媒体については「売らない」「貸さない」「見せない」という三原則を推進するとともに、関係機関や団体と連携しながら、青少年の健全育成に努めて参りたいと考えております。
関係者の皆様には引き続きご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本日ご参会の皆様のご健勝・ご多幸を祈念いたしまして、ご挨拶とさせて頂きます。
本日は誠に有難うございました。