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第11回 制販倫 主催(平成28年度)
青少年の健全育成・非行防止を考える講演・研修会

第11回 制販倫 主催(平成27年度) 青少年の健全育成・非行防止研修会

講演・研修会次第 平成28年7月15日(金) ホテルメトロポリタン 3階富士の間

第1部 講演・研修会 午後2時00分
  • 来賓・講師・制販倫役員の紹介
  • 主催者挨拶
     日本映像ソフト制作・販売倫理機構 理事長 西村忠治
  • 来賓挨拶
     自由民主党衆議院議員 秋元司氏
  • 講演「日本の盲導犬の事情について」
     公益財団法人日本盲導犬協会
       理事長 (第80代警視総監) 井上幸彦氏
  • 講演「少年の健全育成を著しく阻害する福祉犯の現状について」
       警視庁生活安全部少年育成課 管理官  木原茂氏
第2部 懇親会 午後4時30分

日本映像ソフト制作・販売倫理機構理事長の西村でございます。
本日は制販倫主催によります「青少年の健全育成・非行防止講演・研修会」のご案内を差し上げましたところ、このように大勢の方々のご参加を賜り誠に有難うございました。


特に、ご来賓として、衆議院議員の秋元司様、日本市民安全学会会長の石附弘様、東京防犯協会連合会の専務理事西講二様、並びに日本マスターズ柔道協会会長で前制販倫専務理事の清家春夫様のご臨席を頂くとともに、多くの官公庁や防犯協会から青少年の健全育成に深くかかわっておられる皆様のご参加を賜り、衷心より厚くお礼申し上げます。


本講演・研修会は、内閣府の主唱により、警察庁等各省庁のほか各地方公共団体等が参加して毎年7月に実施されます「青少年の非行・被害防止全国強調月間」の協賛団体として、この月間に呼応して実施しているものでございまして、今年で第11回目を迎えました。こうして10年以上継続してこられましたのも、これまで温かいご指導を賜りました内閣府、警察庁、東京都、並びに警視庁など、多くの関係機関・団体、そして会員企業をはじめとする業界の皆様のご支援・ご協力の賜物でございまして、改めまして心からの感謝を申し上げます。


さて、警察庁の発表によりますと、わが国の少年犯罪は、全体的には平成16年から昨年まで、12年連続して減少し、昨年は戦後最少を更新しております。しかしながら、人口比で見た場合には、成人の約3倍を超える高い数値を示し、この傾向は10年以上変わっておりませんし、一部の犯罪については増加する傾向さえ示しております。特に、殺人の件数はここ数年増加するとともに、内容的にも、昨年2月、川崎市の河川敷において、中学1年生の男子生徒に対して真冬の川で泳がせた上、カッターナイフで何カ所も切りつけて殺害した事件や、7月に愛知県で発生しました、足の悪い妻のためにコンビニから弁当を買って帰る途中の65歳の自治会長を刃物で殺害して現金を奪った事件などにみられますように、凶悪・粗暴化が進んでいるように窺えるところでございます。 また、心身を蝕む薬物事犯では、覚せい剤や大麻の乱用が増加傾向にあり、中でも高校生の乱用が目立っております。このほか、振り込め詐欺で検挙される少年も増加し、その8割は現金受け取り役のいわゆる「受け子」であり、アルバイト感覚で安易に犯罪に加担する少年が後を絶たない状況が見られております。


さらに、子供の人権をないがしろにする児童虐待や児童ポルノ事件によって、少年が被害者となるケースが過去最多となったほか、スマートフォンをはじめとする通信機器の発達や利用方法の多様化等が急速な浸透を見せるなど、違法・有害な情報等が青少年に及ぼす影響は予想外の広がりを見せております。加えて、校内暴力やいじめに起因する事件も依然として高止まりの傾向が窺えるなど、少年を取り巻く環境は相変わらず厳しく、引き続き憂慮すべき状況にあると言えます。


何時の時代も、次代を託すべき青少年の健全な育成は国民全体に課せられた重要な責務であり、それは、警察や教育機関等の公的機関や団体任せにするのではなく、国民自らがこれらの機関等と一体となって積極的な関わりを持って取り組むべき課題であると考えます。


こうした状況下において、本講演・研修会が、ささやかながらでも青少年の健全育成への一助となればと、切に願うものでございます。


本日は、公私共に大変ご多忙の中、講師として、日本盲導犬協会理事長で第80代警視総監の井上幸彦様、そして、警視庁から少年育成課の木原茂様をお迎えいたしました。井上様には「日本の盲導犬の事情について」ご講演を賜りますが、我が国には、目が不自由なために盲導犬を必要とされている人が数千人おられますが、盲導犬の数は全く足りていないと聞き及んでおりまして、多くの方が大変不自由な思いをされております。こうした中で、最近のある調査によりますと、盲導犬を連れている視覚障害者の89、2%が「嫌な思いをした」経験を持つことが明らかになっております。病気や障害をもって初めて健康の有難さが分かると言われますが、社会的に弱い立場にある人に対して温かい手を差し伸べるということは、これまで、日本人特有の美徳として世界から賞賛されてきたものであります。これが崩れているとは思いたくはありませんが、この数字には愕然とせざるを得ません。この機会に、盲導犬に対する認識を新たにしたいと考えるところでございます。


また、木原様には、「少年の健全育成を著しく阻害する福祉犯の現状」についてご講演を賜りますが、福祉犯は、青少年の心身に有害な影響を及ぼす犯罪、すなわち大人が少年の人権を侵害し、食い物にする犯罪であって、その最たるものが児童虐待や児童ポルノであります。大人の身勝手や欲望から青少年の将来の芽を摘むような行為は断じて根絶していかなければなりません。


私ども制販倫は、自主規制団体として、有害情報から青少年を守るために、憲法を頂点とする各種の法令を順守するとともに、関係省庁や警察・教育機関をはじめ、青少年の健全育成に取組んでおられる方々の意見等を尊重しながら、自らの任務と責任を自覚して、高度な倫理の確立を図り、社会から一層の信頼を頂くために努力を重ねていく所存でございます。


こうした観点からも、私どもが創設以来呼び掛けております、青少年にとって有害な図書や映像ソフト等について、「見せない」「売らない」「貸さない」の3原則を引き続き推進して参ります。


なお、本講演・研修会とは直接の関係はございませんが、この機会に一言申し上げさせて頂きたいことがございます。最近の業界の衝撃事として、モデルの派遣・契約等をめぐって司直の手が入るという極めて深刻な問題が浮き彫りになりました。この問題は長く業界の奥底でくすぶっていることを認識しながら、無為無策のまま、いたずらに時間を弄してきたことが大きな要因であります。今後の対応次第では、業界の存続をも危うくしかねない喫緊の課題であり、重大な危機感を持って対処していかなければならないと考えます。なお、制販倫は、制作メーカーや流通事業者に加え、プロダクションも加盟できることを定款で規定しておりますし、このような課題に対処する危機管理対策の専門知識を持った人材を擁しております。この機会に是非ご加盟頂きまして、この種の問題の再発防止や事前対策に万全の態勢を構築して頂きますようご案内申し上げます。


終わりになりましたが、ご参会の皆様方のご健勝、ご多幸、併せましてご事業のますますのご繁栄を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。本日は、誠に有難うございました。

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